たしかに質問って、どうしても学校の授業で「質問ある人〜?」って先生が言うイメージがありますよね。
その影響なのか、質問することを「分からないことをさらけ出す行為」とネガティブに捉えてしまう人もいます。
そんな質問も、もちろん一つの質問ですが、質問には分からないことを聞く以外にも色々な使い方があります。
今回はその質問のいろいろな使い方を紹介します。
質問は自分が知りたいと思うことを聞く「答えを導くだけのツール」ではない
そうですよね、今回はそのぼんやりとしている質問の活用法を紹介していきます。
会話が盛り上がる質問術
相手が出しているヒントから質問をつくる
まず、質問には相手が喋りたいことを喋らせてあげるという側面があるよ。
たしかに質問によって、相手のことを知っていくわけだけど、たとえ初対面であっても相手のことがわかるヒントがあると思うんです。
そうですね、外見も一つですし、道で全く見知らぬ人に声をかけているわけじゃないでしょうから、そもそも情報をいくつか持っているはずです。
誰かの紹介であればその紹介者からの情報があるでしょうし、SNSで知り合ったのであればそこにある情報…知れる情報は知った上で対面すること、これはコミュニケーションを円滑に進める上で欠かせないことです。
それもわかります。
なので、必要に応じて、自分自身のスキルに応じて情報の摂取量を変えるのがいいかなと思います。
そのときに、どれくらい知ってたらいいか迷ったら..「相手が自分に対して持っている情報より少しだけ多め」を意識して情報を仕入れればいいかと思います。
会話が盛り上がる質問をつくる
「それを元に」…その情報を材料にして、「相手好みの会話」に導く質問をするんです。
誰だって自分の趣味じゃない会話よりも、趣味の合う会話の方が共感できて楽しいですよね。
その共感できそうなところを見極めて、そこに導く質問をする感じです。
そうです。映画が好きだという情報があれば、最近見た映画の話を振るし、飲みにいくのが好きだったら、おすすめのお店を聞いたりする。
ポイントとしては情報元がバレない方が良いというところです。
事前に調べているのがバレると、なんだかしらける感じありませんか?
ですよね、ぼく個人の好みかもしれませんがその「生の会話」の感じがすごく大事な気がするんです。
盛り上がる会話の例
たとえば「映画の話」をしたいなと思ったら、『連想ゲームのゴールに「映画」をもってくる感覚』で会話してそこまでつなげるようにするんです。
ざっくりな例ですが…
「スーツ、トムフォードですか?」→「へぇーっ、かっこいいですね!スパイみたいです」→「ダニエルクレイグ感出てます」→「007ぼくも好きなんですよ」→「アクション映画よく観るんですか?」→「そうなんですよ、007公開延期になってしまいましたね」→…
…的な感じです。
相手が「映画好き」っていうことを知っていたとしてもそのカードを最初から直接手を出すのではなく、それらの情報を知らずに会ったとしても分かるところから、盛り上がる話題までうまく繋げてあげるための質問をするのです。
そうですね。知っているだろうなと思うから敢えて質問にしていないですが、かなりニッチなところ攻めてそんな感じにしてます。
盛り上がらない会話の例
このやりとり、実はもっとつまらなく終わらせることもできるんですよね。
「いいスーツですね」→「映画好きですか?あの、007のダニエルクレイグが着てるものみたいです」
どうですか?「スーツ」から始まり、映画の話題を一瞬タッチしてまた「スーツ」に着地してしまいました。
まぁ、スーツが好きでその話題を広げたいのであれば悪いとも言えないですが..それでも盛り上がりには欠けますね。
少し長くなってしまったので、ほかの質問術はまた別の機会に紹介させていただきます。